アート・もの作り業界関係者が語る 留学しても再就職できた3つのワケ

留学しても再就職 フィリピン留学後の就職・転職

5年程前、語学留学のため1年間ほど日本を離れていた私。元々もの作り業界に居たのですが、そこは『40過ぎてもアシスタント』が普通の業界だったのです。

留学前の準備は万端!まずは就活を見据えて人脈づくり

私は視野を広げる為、そして日本で今の仕事を続けるにしても他者より一歩前進する為に、語学留学に踏み切りました。

基本的にもの作りやアート業界というものは技術者を大きなリクルートサイト等で募集することはほとんどありません。そうなると1年間仕事を離れて、戻って復帰する、という流れを作るためには語学以外の努力が必要でした。

まず必要だと思ったのは『人脈づくり』です。私のいた業界は決して広いものではなく、日本全国各代表は名前を知っていて当然という程、横のつながりが強い世界でした。

その割には就労希望者が多く、会社にレギュラーで入れただけでも有難い、という様に少し気を抜くと席をとられてしまう世界です。もの作り・アート業界には多い、まさに実力社会です。

そこで私がこの業界に戻るためにとった行動は「留学に行く」という事を周知させることでした。しかも可能な限り、各代表には直接「自分は語学習得をしてくるので、次に入る会社の力になれます」という旨を上手く伝える事が不可欠です。

実際アート業界に身を置いて留学する人は少なくなく、そしてほとんど語学を身につけず帰ってくるというパターンが多いのです。

人伝てに「語学留学に行く」と聞くと人によって受け取り方も様々です。自分がいかに熱意をもち渡航して能力を身につける、あなたにとって魅力的な人間になって帰ってくる、という事を印象づける為には、相手と直に対話することが一番効果的でした。

この方法によって留学前に2社から、戻ってきたらうちで働いてみないか、という連絡をもらうことが出来ました。

留学中、技術力を劣化させない方法とは?

留学中『技術力の劣化を防ぐ』ことも忘れてはいけません。留学の第一目的は勿論外国語の取得です。それに集中することは重要ですが、帰国しても第一線の技術者でいるためには、留学中に培った技術を衰えさせてはいけないのです。

そのためには「自分が何のために留学しているのか?」を常に意識していることが重要です。私は留学先に、仕事道具を幾らか持ち込みました。手荷物では運べなかったので別途空輸して費用も嵩みましたが、それ以上に技術の劣化は避けなくてはいけません。

私は2年間を業界で過ごし留学しましたが、1年後帰国して業界に復帰した際には本当に焦りました。技術は衰えていなかったかもしれませんが現場の空気は読めなくなっていたのです。その勘を取り戻すだけでも大変なのに、その上技術も落ちてしまっては自分の魅力は半減しています。

しかし芸術というのは言語を必要としない表現が出来ますので、現地の人と打ち解けるには非常に有益なツールです。芸術関連の技能を持っている方はその能力の発揮出来る道具を持参するのをお勧めします。(例えばネイリストならネイル道具・美容師ならハサミ等)

留学中も存在感をアピール!

そして最後に小まめな連絡(現状報告)を忘れてはいけません。留学した当人は環境も変わり、新鮮な日々を送ることが出来ますが、日本ではいつもの日々が流れています。そんな中で『その場にいない人間』は意外とすぐに忘れられてしまいます。

「あの子は留学して頑張っているんだ」なんて自主的に思い出してくれる人は本当にひと握。そして思い出す回数も徐々に減っていくのです。

そして自分がいないことで、仕事に穴があいた場合。会社は他の誰かを使ってその穴を埋めますので、単純に音信不通で一年後帰って来れば『今は特別必要のない人』となります。最低でも1週間に1度はメールを送ったりして自分の存在を思い出させる事が重要です。

そんな時に役立つツールがフェイスブックです。事前にフェイスブックで多くの関係者とつながっていれば、個別に連絡せずとも今の自分の語学能力や、作った作品などをアップして多数にアピールする事が出来て一石二鳥です。

又、異国で打ち解けて楽しく過ごしている、という情報はそのまま「コミュニティ能力の高さ」を示す情報になりますので大変有益です。

以上の3点を語学習得と共に留学前、留学中に行った私は、帰国した次の日に誘いを受けていた会社の1つに足を運び、就職することが出来ました。

語学習得は一般企業だけでなく、アート・もの作り・デザイン業界に対しても非常に強い武器となります。その為には同じく留学をしている人よりも多くのことをしなければなりませんが『語学が堪能な技術の無い技術者』を会社は欲しがりません。

留学は休暇ではありません、日々の勉強に加えた少しの努力で『帰国して欲しい人』になれる様、頑張って欲しいと思います。

留学先で学んだ2か国語が叶えてくれた私の夢

大学卒業後に3年半企業に勤めたあと、私は以前より興味のあった韓国へ留学しました。

留学前には趣味で韓国語教室に通ったり、韓国人の友人にカフェで言葉を教えてもらうことはあったのですが、あくまでも趣味として。本格的に習っていたわけでなく、簡単な挨拶とごく基本的な文法程度しかわからない状態で留学を決断しました。

本格的に韓国語を学ぶため、いざ韓国へ

当初の目的はとりあえず語学を習得することです。帰国後に韓国語を使える仕事を選びたい、とまでは考えていませんでした。

最初の9カ月は学生ビザで語学学校に通いました。そのあとの1年は金銭的に学校に通うことは厳しかったのでワーキングホリデーのビザに変更して、アルバイトをしながら独学や友達に教えてもらい韓国語の勉強を続けました。

帰国後の就職については、留学前に外資系の会社で英語を使う仕事をしていたため、韓国語を使わなくても英語を使える仕事がまたできればいいかなと漠然と考えていました。

しかし、韓国語を勉強し始めると当然頭の中が韓国語でいっぱいになってしまい、英語をどんどん忘れているような気がして不安になりました。せっかく中学生から社会人になるまで勉強し続けてきた英語をここで忘れるわけにはいけません。

韓国語漬けの毎日に疲れた私は、気分転換に家の近くにある英会話スクールに通うことにしました。韓国で英会話スクールに通うということは、先生とはすべて英語で会話し、全員韓国人のクラスメートとは韓国語で話す、ということになります。

それが2つの言葉を勉強するうえでとても効果的でした。また日本人の学生は私一人だったので、クラスメートがとても優しくしてくれたのもラッキーでした。

さらに、友人が通っていた英語サークルにも参加させてもらい、英語が堪能な韓国人とネイティブスタッフがいるカフェで、毎週1,2回英会話の練習をすることができました。

ただいくら留学していたといっても、何か資格でも取らない限り語学力を証明することはできません。そのため、韓国語は韓国語能力試験を、英語はTOEICを受験することにし、それに向けての勉強に途中から切り替えました。

韓国語能力試験は語学学校でも受験を勧めており、世界共通の唯一の韓国語の語学力を計る試験です。日本でも受験することができるので、帰国後の転職活動に使えると思いました。

初級・中級・高級と3段階に分かれており、まずは途中で中級に合格し、最終的な目標は高級の6級という一番上の級を取得することに決めたのです。

そして留学してから1年5ヵ月後。高級の試験で、無事6級を取得することができました。またTOEICについても、2回受験し、大学生時代に保持していた点数よりも100点近く高い点数を取得することができました。

一時は留学中に現地での就職も考えましたが、情報が少ないうえに、ビザを持っている人を対象にした募集が多かったため諦めることにしました。もともと語学の勉強と決めて行った留学だったので、現地での就職までは真剣に考えませんでした。

希望の職業に就けたのは、韓国で学んだ韓国語と英語のおかげです。

そして日本での就職活動は、留学中には特に活動は行わず、日本に帰国してからスタートすることにしました。留学前にはどのような仕事に就きたいかはっきりとしていなかったのです。

帰国後はハローワークや転職サイトに登録し、韓国語と英語の両方を使える仕事にはどのような仕事があるか探し始めました。その時興味を持っていたのは、日本に来る留学生のサポートができる仕事です。中には、大学や専門学校の国際部や日本語学校の事務がありました。

英語を必要とする仕事はたくさんありましたが、韓国語を必要とする仕事はニーズが思っていたより少なく、あったとしても通訳や翻訳の経験者やかなり高いレベルを求めるものばかり。留学をしていたとはいえ、現地の大学や大学院を卒業したわけでも、仕事をしていたわけでもないので、そこまでの語学力はなく、自分の能力には会いません。

しかしタイミング良く、ハローワークで韓国語と英語の使える人を募集する日本語学校の事務の求人を見つけました。すぐに応募し、書類審査の後2回の面接を経て、合格することができたのです。この仕事内容は、まさに自分が思い描いていたものだったので、本当にラッキーだったと思います。

語学の勉強に終わりはありませんが、留学中はできるだけ試験など具体的な目標を設定し、それに向かって勉強するとやりやすいと思います。さらに転職する際には、語学力は資格や点数で見られることが多いので、試験は積極的に受けましょう。

また帰国後すぐに就職を希望する場合は、留学先でも少しずつ情報収集を始めておくと、帰国後スムーズに動けるはずです。今ではインターネットで職探しや応募もできるので、どうしてもチャレンジしたい職種があれば現地にいる間にコンタクトを取ることも可能なのです。

さらに就職には、留学先で得た語学だけではなく、それまでにしていた仕事の内容や能力も重要視されます。一番いいのは、勉強を続し続けることだと思います。

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